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医工獣・産学公連携による医療機器開発拠点の形成に向けて~医療分野で山口大学発ベンチャーが起業~ 【令和6年7月19日合同記者会見】

本市では、産学公金が連携する「宇部市成長産業推進協議会」を設置し、医療・健康や環境・エネルギー、次世代技術に関連する分野を成長産業分野と位置づけ、その創出・育成による地域産業力の強化に取り組んでいます。
このたび、国立大学法人山口大学の「医療技術・機器開発センター構想」の実現を後押しするため、同大学発ベンチャーであるBiomeca TriTech(バイオメカ トライテック)合同会社が設立されました。
また、株式会社伸和精工と山口大学が共同で医療機器開発に向けた取組を開始することも決定し、本市において、医療技術・機器開発の推進プロジェクトが本格的に始動します。

 

1.出席者コメント

【宇部市長】

Biomeca TriTech合同会社様は、陳代表が長年培われてきたシミュレーション技術を活かして起業されたものであり、本市としても研究開発の拠点形成に向けた取組として支援してきた山口大学の医工獣連携による医療技術・医療機器開発プロジェクトを後押しする企業が立ち上がったことを大変嬉しく思う。また、株式会社伸和精工様のような技術を持った地元企業と連携事業がスタートしたことは成長産業の創出を市内に波及させていくことにつながり大変喜ばしい。
今後も大学などの人材育成機関と様々な技術が集積した産業都市である本市の地域特性を活かし、産官学による新たな産業の創出と、その効果を地域経済に波及させ、更なる好循環を生む取組を続けていきたい。

【Biomeca TriTech合同会社 陳代表社員】

起業にあたって、関係機関の皆さまから、大変御尽力いただいた。様々な御支援に対して改めて感謝するととともに、生体デジタルモデルの構築やデジタルシミュレーションを通じて、宇部市や山口県はもとより、日本の治療系医療機器の開発に貢献していきたい。

【株式会社伸和精工 柳井代表取締役社長】

山口県や宇部市からの支援を受けて体内に埋め込むインプラントの製造に取り組む。当社では今年度、医療機器の製造業の登録を目指している。将来的には、製造販売業の許可を取得し、最終目標として、3Dプリンターを活用してカスタムメイドのインプラントの製造までを目指していく。山口大学と連携して、宇部市や山口県の中に医療機器の製造所の許可を持った会社が増え、大きな1つの産業を作っていくことに貢献していきたい。

 

2.合同記者会見概要

日時 令和6年7月19日(金)14時から
場所 宇部市役所本庁3階 3-4会議室

【支援対象者】

 

 

3.事業概要

医療機器を開発する企業は、人への安全性に関して高い科学的エビデンスが求められ、様々な物理試験が必要になります。
山口大学は、こうした企業を支援するため「医工獣産学連携による医療技術・機器開発センター構想」を立ち上げ、医療機器開発支援の拠点化に取り組みます。
Biomeca TriTech合同会社においては、山口大学と連携して、物理試験に資する生体デジタルモデルの構築やデジタルシミュレーションの実施など、医療機器開発における探索・開発段階のDX化に取り組みます。
また、株式会社伸和精工では、山口県や地方独立行政法人山口県産業技術センターの支援を受け、山口大学と共同で超精密加工技術による体内埋込・椎体間固定器具の開発に取り組みます。

 

4.体制図

 

5.その他

 ・会社概要(Biomeca TriTech合同会社)

 ・宇部市スタートアップ支援補助事業概要(別ページへリンク)