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食品高粘性流体の加熱殺菌処理の省エネ化技術開発

   実施者名 :新光産業株式会社

現状

食品製造における加熱殺菌工程では、熱交換器を使用して加熱・冷却が行われている。加熱・冷却のために、大量の蒸気と冷却水が必要となるため、省エネ対応した熱交換設備に対する強いニーズがある。加熱前後の食品流体間で熱融通を行うことで、加熱に要するエネルギーを削減することは可能であり、低粘性流体においては、プレート式熱交換器で省エネに対応した熱交換器が使用されている。

 

 

現状における課題

低粘性流体で使用されるプレート式熱交換器は、流路が複雑でソース・ドレッシングなどの高粘性流体では、つまりなどが発生しやすく不向きである。また、プレート式とは異なる構造の多管式や、従来の二重管式では製品同士の熱融通は難しく、洗浄性の確保などが課題となる。

 

研究開発概要

別の用途で開発を行っていた新光産業が特許を取得済の新しい二重管式熱交換器を使用することで解決を図る。
①熱交換器の洗浄性の確保
 内管、外管ともに食品流体の流路となるため、洗浄性の確認が必要
②食品流体同士の熱交換により、省エネ効果を検証
 「食品流体-水」の熱交換によるデータでは大きな省エネ効果を検証済。「食品流体-食品流体」の熱交換による省エネ効果を検証する。