◆ビジョン
医療機器開発における探索・開発フェーズのDX化に取り組み、日本における治療系医療機器開発に貢献する。
当社について
日本における治療系医療機器の約6割は輸入品に頼っています。その原因は、厳しい規制に加えて、医工連携の仕組みや支援制度が不十分であること、医療と工学の両方の知識と技術を持った人材の不足等により、イノベーションが生まれにくい環境にあると言われます。
そのような中、山口大学は「医工獣産学連携による医療技術・機器開発センター構想」を立ち上げ、医療機器開発支援の拠点化を推進しており、当社は、生体デジタルモデルの構築やデジタルシミュレーション実施を通じて、本構想に参画している山口大学発のベンチャーです。
当社では、特に山口大学医学部、工学部、共同獣医学部との密な連携により、シミュレーションを核とした新しい医療機器開発支援サービスを提供していきます。
医療機器開発に必要なエビデンスの代替・補完
医療機器を開発する企業は、医療機器としての承認を得るため、人への安全性に関して科学的なエビデンスが求められ、様々な物理試験が必要になります。
当社では、莫大な費用や長い時間がかかる物理試験を精緻な生体・疾患モデルによるシミュレーションにより代替・補完することで、動物試験前に要する時間や動物試験評価の回数を削減することができます。
医療機器設計用の生体デジタルモデルの構築・販売
病院内での検査機器等から得られた情報を匿名加工し、年齢や性別、病歴や体質等の患者の個性に対応する生体モデルを構築します。
この生体デジタルモデルを活用したシミュレーションを行うことで、患者の個性を考慮した体への負荷等を推計し、医療機器の設計や安全性能の評価ができます。
バーチャル治療による臨床評価
特定の疾患を模倣して構築した生体デジタルモデルを使って、コンピューターシミュレーションを行うことにより、実際の手術などの治療を行う前に、バーチャル治療を行うことにより、医療機器の性能や安全性を確認することができます。
医工獣産学連携による医療技術・機器開発センター構想
山口大学は医学部・工学部・共同獣医学部を併せ持ち、各学部間の連携も強固という特徴を持った大学です。
この環境を活用して新たな医療機器・医療技術の開発に取り組んでいます。
本構想では、医療技術・機器開発センターが、医工獣産学公のハブ機能を果たすことで、地域連携型の医療機器・技術開発研究拠点化を目指しています。